佐賀県西松浦郡有田町で開催される、陶磁器を販売するマルシェ。
今から100年以上もの昔、
有田は弘法大師開山の黒髪山にやって来るお遍路さんたちの通り道。
窯元や商家の人たちは、
お遍路さんのため半端物や等外品をざるや箱に入れて売りました。
明治29年、深川栄左衛門と田代呈一の主催で陶磁器品評会が開かれました。
その後、この品評会と同時に開催されるようになった蔵ざらえ大売出しが
陶器市のはじまりです。
4月29日~5月5日の会期中は、町内一円にわたって店が並び、
いつもは静かなやきものの里もこのときばかりは大いににぎわいます。
有田町で生まれたやきもの商人の人々は、
物心ついた頃から、やきものが暮らしの中心にあります。
学校が休みの日は、商人のおじいちゃんのお手伝い。
だんだんと、任せられる仕事が増えていき、
お客さんと触れ合うことで商人としての楽しさを感じながら
大人になっていくのでした。
やきものが紡ぐ縁。
有田の商人たちが唯一お客さまと接する機会は、陶器市の時だけです。
お客さまがやきものに触れ、嬉しそうな表情と出会える瞬間が一番うれしいのだそう。
日々進化し時代にあった新作が生まれつづけるやきものの魅力を、商人たちはもっともっと多くの方に伝えていきたいと考えています。
生まれたときからずっとあるもの。
有田のやきもの商人たちは、これからの未来もずっと有田陶器市を守りつづけていくのです。
わたしたちマリノアシティ福岡では、マリノアマルシェのひとつとして
「有田アウトレット陶器市」を開催します。
マリノアマルシェとは"LIFE IS DELICIOUS"をテーマに、
みなさまの生活を豊かにするお手伝いがコンセプト。
時代がめぐるめぐる移り変わっていく中、変わらぬ良さがあるもの。
伝統を重んじながら、あたらしく生み出されるもの。
そんな、やきものの良さを深く知る商人たちとの出会いの場をお楽しみくださいね。
食べることは毎日つづきます。楽しい食卓に並ぶすてきな器。
窯元たちはひとつひとつ丁寧に使ってくれる人たちを想像しながら作品を仕上げます。
手に馴染む。絵が好き。
いろんな好みはあるけど、好きな器と出会えますように。